湯沢駅前。寂れた典型的な商店街。
平日の昼時なのに人影がない。地元民もいないのなら、寂れるのも無理はない。
でも、意外と個性的な店も目立つ。夜は賑わうのだろうか。

駅併設の観光案内所で、今夜の宿へ向かうバスを待つ。
フリーテーブルでは高校生男女が、タブレットの動画を流しながら勉強している。男の子はさわさわしたくなる坊主頭。
他のテーブルにも勉強してる高校生がいた。
バスが来ても動かない。列車待ちなのだろう。

バスは国道を結構な速度で飛ばす。
乗客は僕たちのほかは年寄りばかり。
一時間ほど走った終点間際、どこかの集落の入り口で一人降りる。
その年寄りはサイドミラー越しに、運転手へ大きく手を振っていた。

街道沿いの錆びた倉庫の壁には、高市さんが《日本列島を、強く豊かに。》と笑っている。
本当にできるのか。
日本はこのまま沈み切って、二度と浮かんでこない気がしてならない。

そんな気がするのは、ローカル路線バスだからか。
冬だからかなあ。

……何か、思ったら。